KAKEHASHI Tech Blog

カケハシのEngineer Teamによるブログです。

エンジニアが Professional Scrum Master を受けてみた

処方箋データ連携チームでエンジニアをしている岩佐 (孝浩) です。 カケハシには「岩佐」さんが複数名在籍しており、社内では「わささん」と呼ばれています。 先日、Professional Scrum Master (PSM) I と II の認定試験を受験し、無事に合格することができ…

「大吉祥寺.pm 2025」と「フロントエンドカンファレンス北海道2025」に参加してきました!

こんにちは。椎葉です。 9月6日(土)に武蔵野公会堂で開催された「大吉祥寺.pm 2025」へ参加してきました。楽しかったー。そして同僚の竹本さんと荻野さんは、同じ日に札幌で開催された「フロントエンドカンファレンス北海道2025」に参加していました。とい…

不確実な新規事業開発に立ち向かう。生成AIによる高速プロトタイピングと「設計タイムライン」活用術

こんにちは、製薬会社をクライアントとした患者向けサービス開発チームでエンジニアをしている種岡です。 カケハシでは社内で生成AIを活用した取り組みが活発に行われています。 生成AIは、もはや単なる効率化ツールではありません。ユーザーへ最速で価値を…

SQLAlchemy でスロークエリの呼び出し元を追跡する

こんにちは、AI在庫管理のバックエンドを担当している沖(@takuoki)です。 今回は、スロークエリの呼び出し元の追跡が難しいという問題について、実際に取り組んだ解決策をご紹介します。比較的シンプルなアプローチでしたが、開発体験の大幅な改善につながっ…

障害対応での生成AIの活用事例:社内向け障害報告書作成の自動化

Pocket Musubi開発チームの開発ディレクター、松本です。 システムに障害はつきものです。カケハシでも時折障害が発生します。開発ディレクターの役割の一つとして、障害発生時の統制者(障害対応をリードする役割)を担います。 本記事では、統制者として、…

Musubi AI在庫管理チームがFindy Team+ Award 2025にてBest Practice Awardを受賞しました

技術広報の櫛井です。 カケハシの「Musubi AI在庫管理」開発チームがFindy Team+ Award 2025に3年連続で選出され、Best Practice Awardを受賞いたしました。 prtimes.jp こちらのエントリでは、Findy Team+ Award 2025授賞式の様子と当日発表させていただい…

日本の医療に本気で向き合う。認証・権限管理基盤チームの決意

医療業界全体を支え、日本の未来を変えていく──。 そんな壮大なビジョンを掲げ、少数精鋭で取り組むスペシャリスト集団がカケハシの認証・権限管理基盤チームです。 今回は認証・権限管理基盤チームから、PdMの渡部桂太、エンジニアの岩佐幸翠に話を聞きまし…

組織の一体感を育み、テキストだけでは伝わらない温度感を届ける。社内ポッドキャスト開始しました

こんにちは、技術広報の櫛井です。普段は@941というHNでインターネットで活動しています。 カケハシの開発組織で技術系の情報発信や登壇支援、イベントスポンサー窓口など技術に関わる各種企画を担当しています。最近はこのKAKEHASHI Tech Blogの更新をもっ…

ALB mTLS導入事例:独自CRLチェックからマネージドサービスへの移行

こんにちは。Musubiアカウント管理基盤チームの松岡です。今回は、私たちが担当するプロダクトでApplication Load Balancer (ALB)のmTLSを導入した事例をご紹介します。独自実装していたクライアント証明書のCRL(証明書失効リスト)チェックをALBに移行した…

他言語経験者が知っておきたいTypeScriptのクラスの注意点

はじめに こんにちは、岩佐 幸翠(@kosui_me)です。カケハシで認証基盤・ライセンス基盤・組織階層基盤などのプラットフォームシステムを開発・運用する認証権限基盤チームのテックリードをしています。 TypeScriptのクラス構文は、一見するとJavaやC#などの…

検証コストがゼロに近づくと、アイデアの価値はどう変わるか?

はじめに 生成AI研究開発チームの横田です。 これまでのシステム開発では、「やる価値がある」と確信できるアイデアにしか時間を割けませんでした。 なぜなら、検証にかかるコストが高く、アイデアを"試す"こと自体がリスクだったからです。 しかし、生成AI…

型とテストで守るカスタムイベント通信 - 実プロダクトでの実装事例

1. はじめに こんにちは。生成AI研究開発チームでAIエージェントの開発をしているNokogiri(@nkgrnkgr)です。 薬局向け業務システムMusubiはAngular製のWebアプリケーションです。このMusubi上で動作するAIアシスタント機能をReactで開発することになりまし…

ちょっとした質問でいきいきしてきたデイリースクラム

こんにちは、椎葉です。カケハシでVPoT(VP of Technology)をやっています。技術的な視点で現場と経営をつなぐ活動の一つとして、実際にチームに入って開発業務をサポートしています。今日はその中のひとつの事例を紹介します。 Pocket Musubiチーム 今年の…

【スクフェス大阪2025】スプリントゴール未達症候群への3つの処方箋と人生初登壇の舞台裏

みなさん初めまして!清水翔太(@_smzst)と申します。普段はソフトウェアエンジニアとして、調剤薬局のDXを推進する「Musubi AI在庫管理」というプロダクトの開発に携わっています。 7/19に行われたスクラムフェス大阪2025で「スプリントゴール未達症候群に…

医薬品流通の最適体制を構築する。カケハシのプロダクト展開を加速するデータ連携チームの役割

カケハシで処方箋データ連携チームのPdMを担う岡田裕行と、エンジニアの岩佐孝浩。処方箋データ連携というプロジェクトについて、カケハシの事業全体に影響を与えることのやり甲斐、そして責任の重さについて語ってくれた。 なぜ処方箋データを連携させる必…

ドメインの壁を超えて“自然な交流”を実現するオフサイトの工夫と裏側

こんにちは、Musubi AI在庫管理チーム エンジニアの大村と、Musubiアカウント管理基盤チーム エンジニアの五十嵐です。 私たちは先日、カケハシのSCMドメインとPlatformドメインの合同オフサイトミーティングを企画・運営しました。 ドメイン間の壁を越え、…

生成AIで内部ツール開発のジレンマを解決する

はじめに 生成AI研究開発チームでソフトウェアエンジニアをしている坂尾です。 カケハシでは製品として生成AIを活用するのはもちろんですが、業務の中でも活発に生成AIを利用しています。今回は、生成AIを活用して内部ツールを効率的に開発した事例をご紹介…

社内管理画面を Slack App から Lambda Web Adapter を利用した Web アプリケーションに移行している話

はじめに 処方箋データ連携チームでエンジニアをしている岩佐(孝浩)です。 カケハシには「岩佐」さんが複数名在籍しており、社内では「わささん」と呼ばれています。 私が所属する処方箋データ連携チームでは、これまで Slack App を用いて社内管理画面を…

カケハシでは日本の医療を変えるプロダクトをより強化していくリーダーを求めています。

ヘルステックスタートアップであるカケハシは、シリーズDで累計150億円の資金調達を実施しました。 カケハシ、約140億円のシリーズDラウンドを実施 | 株式会社カケハシのプレスリリース ベンチャーデットを活用した資金調達を実施 | 株式会社カケハシ - 日本…

サイズが小さい新形式Let's Encrypt証明書

Let's Encryptのプロファイル選択機能 Let's EncryptにはProfile機能があり、異なる仕様のサーバ証明書を発行できます。 説明ページにある通り、現在classicとtlsserverの2種類のプロファイルが選択できます。(shortlivedプロファイルもありますが、まだ一…

チームに「確信」と「スピード」を与える、ディシジョンレコード駆動開発のすすめ

こんにちは、処方箋データ連携チームの岡田です。 突然ですが、皆さんは開発の現場で 「あの決定、誰がいつ、どういう背景で決めたんだっけ?」 と頭を抱えた経験はありませんか? 私はプロダクトに対する意思決定を行う立場上、こうした問いを投げかけられ…

一休の伊藤直也氏に聞く、フルベットしない技術ポートフォリオ戦略 〜実践から学ぶ、医療変革プラットフォーマーの次なる一手〜

カケハシでの社内講演に、株式会社一休 執行役員CTOの伊藤直也氏をお招きしました。同社がどのようにレガシーシステムから脱却し、事業リスクを抑えながらRust/Go/TypeScriptを使い分けてきたのかお話を伺いました。社内向けの場ではありましたが、非常に有…

カケハシCTOの湯前が日本CTO協会の幹事に就任しました

カケハシCTOの湯前です。この度、一般社団法人 日本CTO協会の幹事に就任いたしました。 本記事では、なぜこのタイミングで幹事をお引き受けすることにしたのか、その経緯と想いについてお話しさせてください。 「CTO」を捉えきれなかった頃 実は、日本CTO協…

カケハシのプロダクトに“水道”のような基盤をつくりたい。Musubiアカウント管理基盤チームの決意

カケハシのプロダクトをあらゆるユーザーが安全に、かつ簡単に使えるようにしていくために欠かせない業務を担っているのが、Musubiアカウント管理基盤チームです。 このチームが担う重要な役割とは何でしょうか。今回はMusubiアカウント管理基盤チームのプロ…

開発スピードと社会的信頼を両取りする――生成AI時代の『ガバナンス×SRE』戦略

生成AI時代における「ガバナンス×SRE」の新しい責務 SREチームの乙二です。 生成AIが業務に浸透する今、医療データを扱うカケハシの全社SREとして、可用性とレイテンシを守る従来の活動ではリスクを吸収しきれないと感じました。 そこで私たちが取り組んだの…

"SaaS is Dead" is Chance? 医療AIエージェントの可能性

こんにちは。カケハシで生成AI開発のプロダクトリードをしている高梨です。 最近、今更ながらキングダムと ONE PIECE を全巻揃えるかどうかで悩んでいます。 しかしそれは終わりなき戦いの始まりであると同時に、安息の時(睡眠時間)の終焉でもあるためなか…

2025年度 人工知能学会全国大会 登壇・協賛レポート

カケハシで技術広報を担当している櫛井です。 カケハシは2025年5月27日(火)〜30日(金)の期間で開催された2025年度 人工知能学会全国大会にて、プラチナスポンサーを務めました。また、カケハシの島吉がポスターセッションで発表いたしました。www.ai-gakkai.…

薬局業務支援AI開発を加速!Databricks×Dify×Colaboratoryで実現する、ドメインエキスパートとデータサイエンティストの協働基盤

こんにちは、生成AI研究開発チームのデータサイエンティストとしてAI開発を担当している保坂です。 本記事では、薬局の現場オペレーションを支援するAIを開発する私たちのチームが、ドメインエキスパート(薬剤師など) と データサイエンティスト の協働を…

みんなの熱量を熱狂に!VPoTになりました

こんにちは、椎葉です。2025年3月にVPoT(VP of Technology)に就任しました。しなやかな医療体験の実現に向けて、カケハシの技術全体を見ながら取り組んでいきます。今回は、どうしてVPoTという役割が生まれたのか、実際に何をやっているかについてお話ししま…

生成AIプロダクトチームを新たに組成する際に抑えたい3つのポイント

こんにちは、生成AI研究開発チームのエンジニアリングマネージャーの鳥越です。最近の生成AIのお気に入りの使い方は、好奇心旺盛な小学生の息子の不思議な質問を一緒に聞くことです。「四天王があるのに、五天王がないのはなぜか」「工事現場には春日部ナン…