KAKEHASHI Tech Blog

カケハシのEngineer Teamによるブログです。

AI に FigJam の付箋レイアウトを正しく読み解かせるための工夫

はじめに こんにちは、Musubi 機能開発チームの西村です。 湿度が高くなり、夏が近づいてきたと感じています。皆様いかがお過ごしでしょうか? こちらのエントリでは、Musubi 開発が抱えていたボトルネックを AI フレンドリーにしてみたという内容をお届けし…

PdM もデザイナーも AI でプロトタイプを作る — フロントエンドエンジニアが整えた3つの準備

ランキング参加中プログラミング こんにちは。フロントエンドエンジニアをしているNokogiri(@nkgrnkgr)です。 はじめに カケハシのある新規プロダクト開発で、PdM やデザイナーが AI を使って実コードベースでプロトタイピングをするようになりました。進…

カケハシを支える開発チームの今と次なる課題 〜ベテラン&社歴半年メンバーで本音の座談会〜

KAKEHASHI Tech Encounterは、カケハシの開発組織やプロダクトづくりの裏側にある、社内のリアルな熱量を外部に伝えるために開催している技術イベントです。 第6回となる今回は、入社半年のSRE・森藤の「次回のイベント、自分めちゃくちゃいい話できる気がす…

Go の context.Cancel パターンを TypeScript に持ち込んでリソースリークと決別した話

こんにちは、ソフトウェアエンジニアの沖(@takuoki)です。 私たちのチームでは、バックエンドを TypeScript で開発しており、Web フレームワークには Hono、メッセージキューには NATS を使っています。その中で、Server-Sent Events(SSE)を使ったリアル…

ETL 変換処理の設計原則 — PySpark を例に

ETL の変換 (Transformation) 層は、Source のデータを変換して Sink に出力する場所です。SQL で書くこともできますが、テストや再利用性の観点を踏まえると、小さい関数を組み、それらを組み合わせるやり方に行き着きます。 本記事では、変換層を堅牢に組…

Web Locks API でロック待ちを「しない」選択 — 複数タブにおけるトークン更新競合の解消

こんにちは。カケハシでAI在庫管理の開発をしている江藤です。 AI在庫管理では、複数タブを開いた状態で使われることがあります。認証周りを再実装する中で、複数タブを開いていると発生するアクセストークンの自動更新の重複問題に向き合うことになりました…

RenovateのlockFileMaintenanceを利用して間接依存までもれなく更新する

RenovateのlockFileMaintenanceの利用シーン Renovateを導入してパッケージを更新しても、GitHubの脆弱性検知数が減少しないことがあります。これは、リポジトリの脆弱性検知が間接的にインストールされるパッケージも対象とする一方で、デフォルトのRenovat…

git worktree × PR 一覧確認・一括掃除・Claude Code 自動起動を 1 コマンドにした CLI ccw を開発した

はじめに こんにちは。 電子薬歴 Musubi の基盤開発チームで SRE を担当している大山です。 今回は、Claude Code で増えていく git worktree を PR 情報つきの一覧・選択・起動・後片付け までまとめて扱える個人 OSS の CLI ccw を紹介します。claude --wor…

公式ドキュメントがないJSON仕様をAIに教え込み、Databricksダッシュボードの生成と編集を自動化するスキルの設計と実装

こんにちは、ソフトウェアエンジニアのkackyです。 私たちのチームでは、AIコーディングアシスタント(Claude Code / Cursor)の「スキル」という仕組みを使い、自然言語でDatabricksのダッシュボードを生成できる環境を構築しました。「○○の推移を可視化し…

医療 × AI/データの「総合格闘技」が始まる——カケハシ「VP of Data & AI」新設の理由

VP of Data and AI 鳥越 2026年3月2日、カケハシは執行役員 VP of Data & AIに鳥越大輔の就任を発表しました。 この人事の背景には、医療×AI・データという難易度の高い課題に向き合っていくことへの覚悟があります。今回、鳥越と執行役員CTOの湯前慶大に、…

生成AI時代にこそ効く、インタラクティブなコード検索の設定Tips

はじめに こんにちは、カケハシの認証・権限管理基盤チームで開発をしている金子です。 最近は生成AIの性能向上により、生成AIを活用できるシーンは日々拡大しています。コーディング以外にも、新しい機能の設計や要求分析、バグ発生時のトラブルシューティ…

AIは「正解」を知っているが「作法」は経験者に学んだ。Webエンジニアが挑んだWindowsアプリ開発

こんにちは。ソフトウェアエンジニアとして、カケハシの新規プロダクトの開発をしている鳥海です。 カケハシでは、組織横断で特定のテーマについて知見を深め合う「研究会」という取り組みがあります。 今回は、その中の AI 活用研究会からの発信です。 今回…

Claude Code スキル機能を活用した開発環境構築の自動化と運用

はじめに こんにちは、カケハシで Pocket Musubi というサービスの開発をしている宮里です。 Pocket Musubi は多数のリポジトリで構成されており、開発環境の構築は毎回それなりの時間がかかる作業でした。今回、その中でも主要な3リポジトリの環境構築を、C…

医療ドメインの「表記ゆれ」をどう解くか?カケハシのNLP2026ポスター発表と展示ブースの様子をお届けします

はじめに こんにちは、カケハシでデータサイエンティストをしている川邊です。 2026年3月9日〜13日に栃木県宇都宮市のライトキューブ宇都宮で開催された、言語処理学会第32回年次大会(NLP2026)に参加してきました。 カケハシはプラチナスポンサーとして協…

ゼロから始めた Musubi インフラ IaC 化の軌跡 — 課題解決と工夫の記録

はじめに 対象となる読者 IaC 化を決めた背景 ️ 困ったこと & カウンター 課題.1 リソースの管掌範囲が明文化されていない カウンター ✅ 課題.2 IaC ツールが乱立していた カウンター ✅ 課題.3 デプロイ元のリポジトリが体系化されていない 課題.4 Server…

Claude Codeに社内の情報を集約させたら、要求分析の立ち上げがスムーズに回り始めた

こんにちは、認証・権限管理基盤チームの五十嵐です。 直近のプロジェクトで、Claude Codeに既存のコードベース・Slack・社内ドキュメント(Confluence)を読み込ませ、要求分析の叩き台を生成するという取り組みを行いました。 今回はその具体的な進め方と…

「OSSとコミュニティ」〜OSS貢献は目的ではない?Hono作者yusukebe氏が語る熱狂の源泉と「ワクワク」の力〜

カケハシでの社内講演に、Honoの作者であり、現在はCloudflareでデベロッパーアドボケイトを務める和田裕介氏(@yusukebe)をお招きしました。 テーマは「OSSとコミュニティ」。一個人の原体験から始まり、いかにしてHonoが世界的なコミュニティへと成長した…

サーバーサイドTypeScriptの型システムをどう教えるか — 他言語経験者に向けたオンボーディング事例

こんにちは、kosuiこと岩佐幸翠 (@kosui_me) です。カケハシで認証権限基盤チームのテックリードを務めています。 私たちのチームでは、認証基盤・ID基盤・端末基盤・ライセンス基盤など、様々なプラットフォームシステムをTypeScriptで構築しています。 サ…

「誰かがやるだろう」をやめた1年間の記録

はじめに 今年は変化した一年だったなぁ。一番の変化というと個人の課題からチームの課題へと視座感が変わったところで、それまでは個人のスキルアップが目標のほとんどだったけど、チーム状況の変化を目の当たりにして今のままだとダメだなと感じ、チームの…

React Compiler導入で得られた効果と気をつけたいポイント

はじめに こんにちは。フロントエンドエンジニアの大村です。 みなさん、React Compilerはもう試しましたか? React 19とともに登場したReact Compilerは、これまで手動で書いていたuseMemoやuseCallback、React.memoを自動的に適用してくれるコンパイラです…

カケハシ入社半年で感じたこと

はじめに はじめまして、竹浪と申します。2025年8月にカケハシへエンジニアとして入社しました。 現在は Pocket Musubi チームに所属しています。この記事では、入社の経緯や、半年間で感じたことをお伝えできればと思います。 自己紹介・これまでの経歴 199…

Async React の設計思想と Signal の違いを Transition を中心に考える

ランキング参加中プログラミング こんにちは。フロントエンドエンジニアをしているNokogiri(@nkgrnkgr)です。 はじめに 私たちのReactをつかったプロダクトでは Suspense をデータフェッチに利用しています。useTransition や useOptimistic も触ったこと…

フルリモートチームで感じた違和感を、システムコーチングでほどいていく

はじめに こんにちは、Musubi機能開発チームの北川です。 フルリモートでチームを運営していると、大きな問題はなくコミュニケーションも回っている。 それでも、本当に踏み込んだ議論ができているのだろうか、と感じることはないでしょうか。 私自身、スプ…

デザインの現在地

はじめに こんにちは、カケハシの生成AI研究開発チームとMusubi Insightチームにてデザイナーをしている堤です。 最近、X界隈では「Figma不要論」といった過激な言葉も飛び交うなど、UIデザインのプロセスが大きな転換期を迎えています。2026年3月現在、私自…

LLMが生成したテストの品質をMutation Testingで検証する

ランキング参加中プログラミング はじめに 「このファイルのテストを書いて」とLLMに依頼すれば、それらしいテストコードが秒で生成される時代になりました。しかし、生成されたテストが本当に役に立つかどうかは別問題です。 コードカバレッジが100%でも、…

2025年に社内で話題になったフロントエンド技術トピックを振り返る

こんにちは。AI在庫管理のプロダクト開発をしているソフトウェアエンジニアの大村です。 本記事では2025年にカケハシ社内で話題になったフロントエンド関連の技術トピックをピックアップしながら、昨年を振り返っていきます。 主要なライブラリ / フレームワ…

E2EテストをSaaSからPlaywrightへ移行する

はじめに こんにちは。Musubi Insightチームでエンジニアをしている中村です。 Musubi Insightでは、SaaS型のE2Eテストツール mabl で14のテストを運用していましたが、認証の安定性やコード管理の面でいくつか課題がありました。 昨今のフロントエンド開発…

多言語横断開発の現場から「Python と static duck typing」

長い前置き おはようございます。カケハシのPE新規サービス開発チームというところでソフトウェアエンジニアをやっているogijunこと荻野です。最近この技術ブログはAIの話題が多めなので、ここから言語オタク語りが始まってしまうのはいいのか?とか思います…

AIプロダクト開発における AI Tech PdM の5つの責任範囲

はじめに こんにちは。カケハシで生成AIプロダクトの Product Lead/PdM をしている高梨です。 つい最近、我々のチームにAI技術に特化した AI Tech PdM がJOINしてくれました!! 迎え入れた経緯や詳細な理由をここで細かく語ることはできないのですが、端的…

Musubi バックエンドの Python 開発環境を mise + uv へ移行しました(思ったより簡単)

Musubi 開発チームおよびサーバサイド Python 研究会の加藤です。最近は冷えますね。 私のチームで開発している Musubi のバックエンドは Python で実装されていますが、そのパッケージおよびランタイム管理の変遷を追ってみると 2017〜: requirements.txt +…