こんにちは、椎葉です。2025年3月にVPoT(VP of Technology)に就任しました。しなやかな医療体験の実現に向けて、カケハシの技術全体を見ながら取り組んでいきます。今回は、どうしてVPoTという役割が生まれたのか、実際に何をやっているかについてお話しします。
先週、CTOの湯前とチーフアーキテクトの木村とのインタビュー記事が公開されましたので、こちらも合わせてご覧ください。
なぜVPoTという役割が生まれたのか
カケハシにはCTOがいるのに、なぜVPoTという役割を新たに作ったのでしょうか。それは、CTO湯前の「現場の感覚をもっと経営につなぎたい」という思いからです。
湯前は開発組織の代表として、技術的な視点で企業価値を最大化させることにミッションを持っています。そのために、社外や他部署との連携、組織づくりなど開発組織内の運営、そしてカケハシの技術全体を前進させる役割を担っています。その幅広い業務の中で、現場のより細かい感覚を経営につなぎたいという思いがあり、その部分を私が担当することになりました。
実際、今年に入ってから私は、現場のエンジニアの声を湯前に届ける活動をしていました。それを正式な役割として設けたという形です。現場に入ってエンジニアとして手を動かしながら、湯前・木村とともに技術戦略を考える。そのような立ち位置で活動しています。
重点的に取り組んでいる生成AI活用
VPoTになってからの3ヶ月で取り組んでいることの一つが、生成AIの開発業務での活用推進です。現場のエンジニアからは声が上がっていましたが、組織としてこの新しい波にどう取り組むかは課題でした。そこで、私がリードして本格的に推進することにしました。
生成AIの活用によって開発のあり方は根本的に変わります。今はその過渡期で、日々状況がめまぐるしく変化し続けています。この状況の中、組織として実際に手を動かして何が変わって何が変わらないのか、その実感を手に入れておくことが重要だと考えています。
ただ、カケハシは医療情報を扱う会社です。そのような検証は慎重に進める必要があります。そのため、リスクマネージメントチームと密に連携して丁寧にツールを選定し、利用のためのガイドラインを作成して検証を進めています。
各チームが積極的に取り組んでくれたおかげで社内での活用が進み、CursorやDevinをはじめとして事例共有も活発になっています。PdMやデザイナーも含めて生成AIを活用し、もうすでに日々の業務になくてはならない存在になっています。
生成AIの活用については、テックブログでも詳しく発信していますので、こちらもぜひご覧ください。
現場に入り続ける理由
CTOとして湯前が全体を見ている中で、自分にできることは何だろうと考えると、やはり現場に入って手を動かすことだなと思いました。生成AIもそうですが、少し離れたところから見るのと実際に自分の手を動かすのとでは、得られる感覚が大きく異なります。
そのため私は現在、電子薬歴 Musubi のSREチームに参加し、一緒に手を動かしながら業務に取り組んでいます。Terraformによるインフラ管理手法、監視に対する取り組みやその観点、突発的な問い合わせ対応のパターンなど、実際に現場に入ることで得られる知見が数多くあります。
現場で得たこうした知見を技術戦略につなげていくことが私の重要な役割だと考えています。実際に湯前のCTOとして考えていることが経営視点に寄りすぎていて、現場視点ではズレを感じる場面がありました。そういうときに素早く議論することで、経営と現場の意思を両方つなぐ役割になれていると実感します。
プロダクトを通じて届けたい価値
私が目指しているのは、カケハシというチームでよりよいプロダクトを作り、患者さんによりよい医療体験を届けることです。
カケハシのエンジニアは、常に患者さんや薬局・薬剤師さんのことを考え続けており、みんな高い熱量を持って働いています。その想いがそのままプロダクトの価値となり、患者さんのための機能やサービスとして形になるよう、技術的な基盤を整えていきたいと考えています。
そのためには、技術選定のバランスが重要です。目の前で必要な技術は判断しやすい一方、少し先を見据えた技術選定は全体を俯瞰する必要があります。目の前の機能を早く提供したい気持ちと、将来のための投資のバランスを取りながら、湯前や木村と議論して技術戦略を策定しています。
なお、人・組織・プロジェクトなどのマネージメントについては私の担当範囲外となっています。カケハシには優秀なエンジニアリングマネージャたちがいて、彼らが湯前と議論しながら組織を運営しています。私は、カケハシにおける自身のVPoTという役割をIC(Individual Contributor)の延長線上として捉え、技術的な取り組みを中心に活動しています。
みんなの熱量を熱狂に!
これからの1〜2年で、カケハシの技術組織は大きな挑戦に取り組みます。AIを活用した開発や業務改善、そして次のステップにつながる技術基盤の整備。これらすべてが患者さんや薬剤師さんにとってより価値のあるプロダクトを生み出していきます。
私は、カケハシのエンジニアが持つ高い熱量を組織全体の熱狂に変えて、この挑戦を一緒に乗り越えていきたいと考えています。また、その熱狂を社外にも積極的に発信し、コミュニティへの還元にもつなげていきます。
最後に
今回はVPoTとしての取り組みや考えについてお話しました。エンジニアの感覚を大切にしながら、現場と経営をつなげる役割を担っていきたいと思っています。
これからの変革期は挑戦的で大変ですが、その一つひとつが医療という社会課題の解決に貢献するものなので、大きなやりがいになります。この挑戦を一緒に楽しんでくれる仲間を募集しています。
この記事を読んで少しでもカケハシに興味を持っていただけましたら、ぜひお気軽にお話しましょう!
カケハシのエンジニア採用についてはこちらをご参照ください。