KAKEHASHI Tech Blog

カケハシのEngineer Teamによるブログです。

開発プロセス

エンジニアが Professional Scrum Master を受けてみた

処方箋データ連携チームでエンジニアをしている岩佐 (孝浩) です。 カケハシには「岩佐」さんが複数名在籍しており、社内では「わささん」と呼ばれています。 先日、Professional Scrum Master (PSM) I と II の認定試験を受験し、無事に合格することができ…

不確実な新規事業開発に立ち向かう。生成AIによる高速プロトタイピングと「設計タイムライン」活用術

こんにちは、製薬会社をクライアントとした患者向けサービス開発チームでエンジニアをしている種岡です。 カケハシでは社内で生成AIを活用した取り組みが活発に行われています。 生成AIは、もはや単なる効率化ツールではありません。ユーザーへ最速で価値を…

障害対応での生成AIの活用事例:社内向け障害報告書作成の自動化

Pocket Musubi開発チームの開発ディレクター、松本です。 システムに障害はつきものです。カケハシでも時折障害が発生します。開発ディレクターの役割の一つとして、障害発生時の統制者(障害対応をリードする役割)を担います。 本記事では、統制者として、…

検証コストがゼロに近づくと、アイデアの価値はどう変わるか?

はじめに 生成AI研究開発チームの横田です。 これまでのシステム開発では、「やる価値がある」と確信できるアイデアにしか時間を割けませんでした。 なぜなら、検証にかかるコストが高く、アイデアを"試す"こと自体がリスクだったからです。 しかし、生成AI…

ちょっとした質問でいきいきしてきたデイリースクラム

こんにちは、椎葉です。カケハシでVPoT(VP of Technology)をやっています。技術的な視点で現場と経営をつなぐ活動の一つとして、実際にチームに入って開発業務をサポートしています。今日はその中のひとつの事例を紹介します。 Pocket Musubiチーム 今年の…

生成AIで内部ツール開発のジレンマを解決する

はじめに 生成AI研究開発チームでソフトウェアエンジニアをしている坂尾です。 カケハシでは製品として生成AIを活用するのはもちろんですが、業務の中でも活発に生成AIを利用しています。今回は、生成AIを活用して内部ツールを効率的に開発した事例をご紹介…

チームに「確信」と「スピード」を与える、ディシジョンレコード駆動開発のすすめ

こんにちは、処方箋データ連携チームの岡田です。 突然ですが、皆さんは開発の現場で 「あの決定、誰がいつ、どういう背景で決めたんだっけ?」 と頭を抱えた経験はありませんか? 私はプロダクトに対する意思決定を行う立場上、こうした問いを投げかけられ…

技術戦略策定のリアル:カケハシの開発組織が歩んだ軌跡と、戦略の策定プロセス

カケハシ Advent Calendar 2024の24日目の記事になります。 今年は、開発組織のビジョンと技術戦略を策定しました。本記事では、カケハシの開発組織が歩んできた軌跡を振り返りながら、技術戦略を立案するに至った背景やプロセスを詳しく紹介します。 対象読…

LLM アプリケーション開発における心構えと実践〜カフェ運営に喩えて〜

こちらの記事は カケハシ Advent Calendar 2024 の 23日目の記事になります。 adventar.org はじめに こんにちは。エンジニアの kacky です。 現代社会における AI の進化は目覚ましく、特に LLM(大規模言語モデル)を活用したアプリケーション開発は、エン…

DS・機械学習エンジニアリングマネージャーとして外部登用され、最初の半年で取り組んだこと

こちらの記事はカケハシ Advent Calendar 2024の21日目の記事になります。 adventar.org こんにちは、株式会社カケハシのエンジニアリングマネージャーの鳥越です。 本日は、今年の5月にデータサイエンティスト、機械学習エンジニア、ソフトウェアエンジニア…

モブプロを続けて見えてきた課題とその解決策

こちらの記事は カケハシ Advent Calendar 2024 の 17日目の記事になります。 adventar.org こんにちは。 AI在庫管理開発チームのエンジニアの大村です。 私たちの開発チームでは、素早く顧客に価値を提供するための手段としてモブプログラミングやペアプロ…

大規模チームのミーティング時間を大幅に削減したことと、これからやっていきたいこと

こちらの記事は カケハシ Advent Calendar 2024 の 16日目の記事になります。 adventar.org こんにちは!エンジニアリングマネージャー(以下、EM)の小田中(@dora_e_m)です。11月より、新規プロダクト開発を主なミッションとするチーム"yabusame"に加え、…

再現性ある介入効果検証に向けて、さまざまなバイアスや課題に立ち向かった話

カケハシでデータサイエンティストをしている島吉です。こちらの記事は カケハシ Advent Calendar 2024 の13日目の記事になります。 adventar.org カケハシでは薬局向けプロダクトをベースとした新規事業を進めています。新規事業の効果を定量的に示すために…

エンジニア主体で回すスクラム!

こちらの記事は カケハシ Advent Calendar 2024 の 9日目の記事になります。 adventar.org こんにちは、プラットフォームドメインでエンジニアをしている石黒です ついこの前いつになったら夏が終わるのかと嘆いていた気がしますが、もうすぐ今年が終わりま…

社会人歴15年を超えて、日報を書くことの重要性を再認識した件

こちらの記事はカケハシ Advent Calendar 2024の8日目の記事になります。 こんにちは、株式会社カケハシのデータサイエンティストの保坂です。 最近色々なことが重なって日報を書き始めたのですが、やったことがほかの人に見える様になるだけではなく自分自…

新規事業Analyticsチームにおける2024年の品質担保・業務最適化に向けた取り組み

こちらの記事は カケハシ Advent Calendar 2024 の5日目の記事になります。 adventar.org 1.はじめに 2.Patient Engagement事業とは 3.Analyticsチームについて 4.当時の課題 ①KPIの設定が最適化されていなかった ②様々な施策や試みの運用が属人化しているこ…

PMF後にありがちな「何のためのプロダクト?問題」を解決したのは、North Star Metric だった

こんにちは! 「Musubi AI在庫管理」(AI在庫管理)プロダクトマネージャーをしている山田です。 突然ですが、機能追加や改修が続き、そのプロダクトが「誰に、どんな価値を提供するものなのか」、曖昧になっている状況にモヤモヤを感じたことはありませんか…

Gitのコミットログから開発属人性を定量化する方法と品質向上への活用事例

AI在庫管理の開発チームのバックエンドエンジニアのもっち(@mottyzzz)です。今回は、AI在庫管理の開発において、Gitのコミットログから開発属人性を可視化して品質向上を実施していく箇所の優先順位をつけた事例を紹介します。

draw.ioをつかったフレキシブルな設計図作成術

こんにちは!ソフトウェアエンジニアの種岡です。 皆さん、システム設計に取り組んでいますか? 設計は、プロジェクト成功への道筋を描く、航海の羅針盤です。 目的地を見据え、それに向かって進むための確かな指針となります。 設計の質がしっかりしていれ…

プロダクト開発のモニタリングにおいて大事な4つの段階とベストプラクティス

カケハシでMusubi Insightのバックエンドエンジニアをしている末松です。今回はプロダクトのモニタリングをどう進めていくべきかについて、4つの大事な段階とそのベストプラクティスを紹介したいと思います。

プロダクト目線とエンジニア目線でストーリーを紡ぐ「全体マップ」の作り方

カケハシでエンジニアリングマネージャーを担当しているいくおです。 今回は、私たちのチームで中規模以上(複数スプリントにまたがるもの)の機能開発を行うときに作成している「全体マップ」について紹介します。 全体マップを考案したのはチームメンバー…

Slackリストを用いてSlackで管理を完結しましょう!

AI 在庫管理のフロントエンドの開発を主に担当している鳥海です。 今回は先日 Slack からリリースされた Slack リストをチーム内の開発プロセスに組み込んだので、活用事例についてご紹介していこうと思います。

新しいチームでTypeScriptに素早くキャッチアップするためにやったこと

カケハシのプラットフォームチームでソフトウェアエンジニアをしているすてにゃん (id:stefafafan) です。今回は、私が TypeScript をメイン言語として採用しているチームに参加した際、言語や周辺技術のキャッチアップを行った方法について紹介します。

情報の見つけやすさを追求する - 社内ドキュメンテーションの階層整理術

カケハシのプラットフォームチームでソフトウェアエンジニアをしているすてにゃん (id:stefafafan) です。今回はチームに配属されて数ヶ月の私が、いかにして社内ドキュメンテーションの階層構造を整理し、情報の検索性を向上させたかについてお話します。

ドメインイベントを伝達するためのモデリング技法

前回は、アーキテクチャの進化はドメインイベントが起点になるという記事内で、ドメインイベントの重要性を語りました。本稿では、ドメインイベントを伝達する際にシステム要件を満たした上で、どのようにしてデータモデル並びにドメインモデルを象るかを説…

QAもエンジニアもしたい器用貧乏の私は、チームにどんな価値を提供できるのか

こんにちは。ソフトウェアエンジニアのくぼぴー(@kubop1992)です。 2023年9月1日より、カケハシのMusubi 開発チームにジョインしました。(もう半年も経っている!)。 初めてテックブログを書くので緊張しますが、昨年より大規模なリファクタリングを行い、…

日報を自分のために書いてみよう

はじめに こんにちは、株式会社カケハシでエンジニアリングマネージャーをやっている小田中( @dora_e_m )です。 今回は、タイトルの通り「日報を書くといいよ!」、とくに「組織のニューカマーにはオススメだよ!」という話を書きます。 日報って何? まず…

帽子を交換するふりかえり

こんにちは。ソフトウェアエンジニアの椎葉(@bufferings)です。最近実施したオリジナルのふりかえりがよかったので紹介します。 いつもはエンジニアリングマネージャの小田中さん(@dora_e_m)が、そのときのチームの状況に合わせたふりかえりの手法を用意…

手作業による運用ガイド

大前提: 手作業をやってはいけない 病院で薬を棚から取ることを考えてみましょう。作業自体は高校生でもできるような簡単なものですが、似た名前の薬を取り違えたら死人がでるかもしれません。 開発に比べて作業は単純と見られがちですが、障害が起きたとき…

スクラムマスターはスクラムマスターを育成する

はじめに 私はカケハシでエンジニアリングマネージャーをしている伊豆本です。約5年スクラムマスターを経験しています。 カケハシにはスクラムマスターが複数いるので、この記事で記載するのはあくまで私の持論です。 スクラムマスターでよくある課題感 自身…