KAKEHASHI Tech Blog

カケハシのEngineer Teamによるブログです。

MacBook Proのキーボード使いが、自作キーボードに入門してみた(自作キット編)

こちらの記事は、 カケハシ Advent Calendar 2022 の20日目の記事になります。

はじめまして! プラットフォームチームの筋肉大好き五十嵐です💪

この記事では自作キットのキーボードに入門して約4か月の私が、入門するきっかけや入門してどうだったのかお話します。

入門のきっかけ

分割型の自作キットのキーボードを導入した、と知人エンジニアが語っているのを聞いたのがきっかけでした。

それまで私はMacBook ProのUSキーボードを使っていましたが、ちょうどキーボード操作時の肘の置き場所に困っていた頃で、知人の話を聞いていく中で

  • 分割型のキーボード導入したら、今使っている椅子のアームレストに肘を置けるのでは??
  • QOL爆上がりしそう!
  • はんだ付けするの単純に楽しそう!作ってみたい!

と感じ、帰宅後早速自作キーボードについて調べ始め、購入を決意している自分がいました。

購入前にキーボードに求める必須条件を決める

購入する前にやっておいて良かったなと思うのが、キーボードの必須条件を決めておいたことです。

自作キットは種類が豊富かつ素敵なものばかりなので、どれを選んだらいいか迷わないようにできるだけ必須条件を決めておくことをオススメします。

ちなみに、少ない知識ながらも決定した私の必須条件は下記の3つでした。

  1. 左右分離型キーボードであること
  2. 自作キーボード上でマウス操作ができること
    • 1, 2ともに、アームレストに肘を置きながらリラックスした状態で、腕の動き少なめで操作したいため
  3. キー数がMacBook Proのキーボードとほぼ同数であること
    • いきなりキー数を少なくするのは自分にはハードルが高いと感じたため

私は実機に触れず購入しましたが購入前に実際に触れて検討したいという方は、自作キーボード屋さんで相談・お試しできるようなので足を運んでみるのも良さそうですね。

購入したキーボード

条件に合致したKeyball61という自作キットのキーボードを購入しました!

マウス操作に関しては、トラックボールを搭載することが可能なのでキーボードのホームポジションから手を離すことなくマウス操作ができます。

組み立てたkeyball61

組み立ては2日に分けて実施し、約10時間ほどかかりました。 (今回、LEDは付けていません)

自作キットははんだ付け必須なものが多いので、自信がない方は組み立てサービスを活用すると良いかもしれません。

ちなみに、私のはんだ付けスキルは学生時代にやったことがある程度です。 ですが、公式のビルドガイドや他の方のビルドログを見つつ組み立てることで、一人でも組み立てることができました。

うまく動作しないときはGithubのDiscussionsで過去の質問で同じ事象がないか確認して解決可能でした。

キーマップの変更について

組み立てが終了したらキーマップ(どのキーにアルファベットや記号、機能などを割り当てるか)設定します。

Keyball61はREMAPというWebアプリでキーマップの設定が可能です。 公式ビルドガイドからリンクされていた、(初心者編)Remapを使ってキーマップを書き換えよう - 自作キーボード温泉街の歩き方がとても参考になります。 MacBook Proとなるべくキーマップが同じになるように設定をしていきました。 USBでPCと繋いでUI上で設定をするだけなので、初心者の私でも簡単に設定できました。

remapの設定画面

また、REMAPではレイヤーの設定をすることでより多くのキーの割当ができます。 Keyball61は60%キーボードでMacBook Proのキーボードと近いキー数なので、1レイヤーでもあまり支障がありませんでした。正直、マウスの右クリック操作、スクロール操作程度でしかレイヤー活用できていません。 いつかレイヤーを使いこなして、より少ないキー数のキーボードを扱ってみたいですね。

※◯%キーボード:これはフルサイズキーボードのキー数を100%とした場合にどのくらいのキー数があるのかを表しています。

入門してみてどうだったのか

QOLが上がった

アームレストに腕ごと預けてキーボードを操作することが可能になったのが想像以上に良かったです! 腕や肩が疲れることなくかなり快適!

トラックボール付きの左右分離型キーボードを選んで正解でした。

唯一大変だったのはキーの配置を覚えるのに時間がかかったこと

普段慣れ親しんでいるキーボードのキー配置が変わってしまうのでそれなりに学習コストはかかります。 私の場合は、はじめの一週間ほどはあまりにも入力がおぼつかず、誘惑に負けてMacBook Proのキーボードに手を伸ばしてしまうこともしばしば…。 普段通りにタイピングするには1か月程度かかりました。

沼にハマる予感

自作キーボードが初めてで知識不足ということもあり、こだわりをもって部品の調達やキーマップの設定ができたかと問われると微妙ではあります。

ですが、自作キーボードを実際に使って、知識が増えれば増えるほど奥が深く色々と試してみたい、作ってみたいという欲が出てきます。

とくにキーキャップは簡単にカスタマイズ可能で、キーキャップ自体を自作している方も多いです。 私もシリコンで型をとって、レジンや樹脂粘土で自分好みのキーキャップを自作して楽しんでいます!

自作キーボードは沼だと言われていますが、本当に沼ですね笑

最後に

今までMacBook Proのキーボード使いだった私でも、自作キットのおかげで自作キーボードに入門することができました。

開発環境をもっと良くしたい、自作キーボードを取り入れてみたいけどハードルが高そうだなーと感じている方などの入門するきっかけになれば幸いです!

ご自身へのクリスマスプレゼントにも是非🎅