KAKEHASHI Tech Blog

カケハシのEngineer Teamによるブログです。

ユーザーからSREとして「中の人」へ、薬局での体験から繋がるカケハシの開発者体験

はじめに

Musubi開発チームSREの久松です。インターネット上では、karia(@karia2nd)というハンドルネームで活動しています。

皆様はじめまして!本記事では、入社エントリとして私自身の紹介やカケハシの魅力、直近での取り組みを紹介します。

カケハシとの出会い

自己紹介に入る前に、まずは私とカケハシとの出会いからお話しします。

それは3年ほど前のある日のことでした。

私はいつもの定期通院のあと、いつもの薬局で待合のソファーに座って待っていました。すると、ふと「LINEで処方せんが送れます」というポスターが貼ってあるのに気付きました。

実際に使ってみると、思いのほか便利でした。病院を出たらすぐにLINEで処方せんを薬局に送るのが、いつしか日常のルーティンになりました。そのあとご飯を食べたり買い物をしたりして、通知が来たら薬を受け取りに行く、という流れです。

そこから2年ほどが経ち、転職活動をしている最中にたまたまカケハシという会社の存在を知りました。事業内容を調べていたところ、こんなことが書いてあるのに気付きました。

患者さんは、LINE上の「処方せん送信」メニューから来局前に処方せん画像を送り、お薬の準備完了通知を受け取った後に都合の良いタイミングで来局できます。

(出典:服薬フォローシステム Pocket Musubi

あれ!?これ、いつも使ってるやつだ!!

たしかに、薬局でポスターの隅をよく見てみると「KAKEHASHI」という文字がありました。身近なシステムでも、それを支える人々がいることに気付くタイミングは意外になかったりします。

私はそこからカケハシの事業内容に親近感がわき、選考を経て今に至ります。

自己紹介

さて、続けて私のこれまでの経歴について簡単に触れます。

私が新卒で入社したのは、当時新規参入を果たした直後の携帯電話キャリアでした。ここではいわゆる社内SEとして、24時間365日の運用体制やシステムリプレース案件に携わりました。オンプレミス環境にシステムが構築されており、ハードウェア故障の交換対応でデータセンターへ通ったのも懐かしい思い出です。

その後、アニメが好きだったこともあり、エンタメ業界のエンジニアへとキャリアチェンジしました。この頃には時代が移り、クラウド上に構築されたシステムに携わることが主となりました。直近8年ほどはAWS上におけるハイトラフィック対応やAuroraへのリプレースなどをメインに経験し、そして現在に至ります。

入社後のこと

ここからは、カケハシに入社してから感じたことを書き連ねていきます。

オンボーディングのスムーズさに感動

カケハシに入社した直後のことを思い起こしてみると、まず、オンボーディングコンテンツが非常に充実していました。特に、薬局のカウンターの向こう側で行われている業務について詳しくなれるような、業界理解のためのコンテンツが用意されています。

業務で使用する各種ツールのアカウント作成がスムーズだったことも印象深いです。外部サービスのほとんどがシングルサインオン(SSO)でログイン可能になっており、パスワードをサービスごとに生成する手間が省けます。またアカウント管理のIaC化も進んでいて、GitHubを見れば自分にどの権限がついているのかわかります。非常に良い開発者体験でした。

私自身、開発チームのアカウント管理を手作業で回していた経験があります。SSOやIaCが前提になっていない環境だと、どうしても人手と確認の工程が増えるので、「ここまで整備されているのか……!」と驚きました。

なお、アカウント登録業務の自動化に関しては弊社の小野田がSRE NEXT 2026で発表していますので、ぜひご覧ください。

社内コミュニケーションとカンファレンス支援

コミュニケーションの面では、1on1が活発に行われています。といっても、同じチームの上長や同僚といった、いわゆるタテやヨコのつながりのメンバーと定期1on1を設けるのはよくあることかと思います。

カケハシで特徴的だなと思ったのは、隣のチームのリーダーやEMなど業務上でこれから関わっていく方々と単発で1on1を申し込む文化です。ナナメの関係性の交流はリモートだと希薄になりがちで、それを防ぐ仕組みとして効果的と感じています。

さらに、社外での交流や登壇を支援する制度として、カンファレンス支援制度も存在しています。上長の承認は必要ですが、入社してまだ半月しか経っていない頃に「名古屋で開催されるクラウドネイティブ会議に参加してよいですか?」と相談したところ、認めてもらえたことが記憶に新しいです。クラウドネイティブ会議ではSREやPlatform Engineeringに関するさまざまなトピックのセッションが開かれ、収穫の多い2日間となりました。

ファーストタスクはDatadog監視ルールのIaC化

さて、ここからは私が入社してから取り組んだことについて触れたいと思います。

まずはファーストタスクとして、DatadogのWebコンソールから直接追加された監視ルールのIaC化に取り組みました。

電子薬歴システム「Musubi」はAWS上に構築されており、その構成については大部分がIaC化されています。IaC化の軌跡については以下の記事にて公開されています。

一方で、Datadogの監視ルールはWebコンソールから設定してそのままになっている箇所がありました。アラート設定では、queryで複雑な条件式を組むこともあります。そのような条件式も含めてTerraformコード化とGit管理化を進めました。変更時にレビューを挟めるようになり、内容の共有や誤設定の防止に役立っています。

このタスクでは、入社早々生成AIが大活躍しました。カケハシでは入社した直後からClaude CodeやCursor、Devinのアカウントが申請できます。今回のIaC化タスクはDatadogの公式CLIコマンド「Pup CLI」を活用し、Claude Codeに監視条件を吸い出すように指示するだけで、あっさりコード化とPR作成まで完了しました。

対象が35ルールあったため、生成されたコード量が多く、Pull Requestを6個に分割して対応することになりました。セルフレビューには骨が折れましたが、同時に圧倒的な生産性の高さも実感しました。

生成AIはSRE業務になくてはならない存在となっており、直近でもAWS公式ドキュメントの文献調査を取りまとめるのに役立っています。似たような手法で調査を行う機会が多かったので、Skill化してチーム内のPlugin Marketplaceで共有し、誰でも使えるようにしました。このように、生成AI向けのSkillやツールを社内リポジトリに持ち寄って育てる文化もカケハシの特徴かと思います。同僚がやっているので自分もやるぞ!というギブアンドテイクの気持ちですね。

社内Plugin Marketplaceの取り組みについては以下の記事で紹介していますので、こちらもご覧ください。

おわりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!入社して4か月が経過し、そろそろ新人という顔もしていられなくなってきました。今後少しでも医療業界に貢献していけるよう頑張っていきます。

最後にもう1つ、このKAKEHASHI Tech Blogの発信が活発なのもカケハシ文化の特徴ですね。この記事でも同僚の記事を2本紹介させていただきました。今度はまた別の記事でお目にかかれればと思います。

カケハシにご興味をお持ちいただけた方は、ぜひ採用ページをご覧ください。